両親が他界して、7年。
最近、不動産関連のことで、相続が複雑で話が進まない、断られる案件続き。
それもあり、親の家と土地、姉妹のどちらかに決めたいと、思い妹に話した。
妹は両親の残した家に住んでいる。
家に行ってびっくり!障子という障子が全部猫に破られていて、この時期暖房じゃなくて冷房がかかっている状態。
こたつに潜り込んで本題へ。
妹はこの家を出て暮らしたい。
でも、猫4匹と犬1匹で暮らせる賃貸がない。
「ペット可で多頭飼いできる賃貸って出てるよ」と私。
「だって、不動産屋さんに行ったけどなかった」と妹。
私「何処の不動産?」
妹「米子とか」
私「なんていう不動産?」
妹「松江とか」
私「不動産屋の名前、会社の名前は?」
妹「いろいろ行ったよ」
私「ネットは?SUUMOとか」
妹「見たけどなかった」
半分あってそうで、半分怪しい。
なぜなら、妹はつい最近までガラケー一つだから。
私「まあ、そんなことはどうでもいいけど、引っ越してこの家を残すなら、この猫の後始末全部していってね、直すのにお金がかかるけど、あるの?」
妹「頑張って働いているから」
貯金があるというより、生活費を稼ぐのが限界ともとれる返事に聞こえる。
妹は介護士をしているが、収入はもちろん少ない。
同じ、介護の仕事を続けるなら、わたしは2年だけ頑張って「准看護師」の資格をとるように提案している。
理由は、同じ現場で同じ仕事をしていても、給料はもちろん、業務内容も介護士より負担が少ない。
同じ国家資格だけど、定年なんてあってないようなものだし、働き方も選べるから。
それに、准看護師の資格は働きながら取れることが多く、職場によっては資格後も働き続ける事を条件に、支援もしてくれる。
介護福祉士の資格があっても、看護師の収入は及ばない。
なので、同じ現場で働くなら、少しでも自分の時給を上げる事を提案しているのだが、妹の考えはちょっと違っていた。
たとえば、時給1000円の仕事を1日8時間で8000円。
収入を増やしたければ、1日10時間働いて10000円にすればいい。
そうすれべば、年収は増えるから。
全く違う考え方なので、話はすれ違う。
さらに、そんな勉強をするお金がないと言い出す。
たとえば2年でいくら学費がかかるか知っているのか?と聞けば、知らないという。
まあ、興味がなければ調べることもしないけどね。
私「例えば、2年間で100万円だとしたら、払える?」
妹「100万円なんてお金ない」
こっちも大問題。
独身で50代。貯金ほぼなし。
妹「iDeCoやNISAをやろうとは思ってるけど、なかなかできてないから、そのうちに」
終わってる。
「そのうち」が通用するのは20代の娘世代くらい。
特に50代に突入した世代は、iDeCoなんて、やりたくてもできない時期に入るし、NISAも時間をお金にかえるから運用期間が短いと思うような利益にならないかもしれない。
やるなら、今でしょう!
実家を出て暮らしたくても、お金がない。
収入を増やすには、労働時間を増やして「頑張っている私」
でも、メニエール症候群を発症するかもしれない爆弾も抱えている。
妹「わたし、毎日、頑張っているんだよ!」
わたしは、妹が頑張っていないとは、言っていない。
労働集約型だと言っているだけだ。
自分の時給を他人が上げてくれない職場なら、自分で自分の時給を上げるしかない、と言っているだけだ。
わたしは、不動産や、投資をしているが、妹はこのどちらも持っていない。
准看護師の資格だって、資格があれば、時給は勝手に上がるものだと言っているだけ。
きっと、妹は変化を望んでいないのだろう。
引っ越して別の土地で暮らしたいと、口ではいうものの、実際のシュミレーションはやったことがない。
iDeCoやNISAをしたい、口で言いながら、本を買って読んだりネットで調べてはいない(今はタブレットを持っているからできるはず)
副業なんて、もってのほか。
車のローンも車会社のすすめる信販会社が安いから、それを利用するのがいい。
「わたし、頑張っている」この意味は、変化をしないことに「頑張っている」そいう意味に聞こえる。
両親の家と土地、どちらの名義にするのか答えは本日出なかった。
わたしは、妹の名義でもいいんだけどね。
手続きにお金がかかるし、妹の名義にしたら、引っ越しても田んぼの事をしなきゃならないから嫌なんだろうね。